Profile

3 Tolker(トルケル)は、スウェーデン・ノルウェーを中心に、北欧に古くから伝わる素朴な旋律を素敵に奏でる北欧音楽トリオ。メンバーは、ノルウェーの伝統楽器ハーディングフェーレとフィドルを演奏する酒井絵美、スウェーデンの伝統楽器ニッケルハルパを演奏する榎本翔太、アイルランドの小型ハープを演奏する梅田千晶。弦を9本もつハーディングフェーレ、16弦のニッケルハルパ、34弦のアイリッシュハープによる豊かなハーモニーは、多幸感と懐かしさ、時には静かな熱狂を呼び起こす。メンバーは北欧をたびたび訪れ、リハーサルではコーヒーと紅茶を片手に北欧トークも楽しんでいる。

バンド名の意味は、ノルウェー語で、3人の解釈者たち。ただ、それを日本語で正しく読むと「トレ・トルケル」になって言いにくいことこの上ないので、読み方は「トルケル」としてしまおう、という潔さのある、大胆な解釈者たちです。

2017年結成。2018年4月 1st mini album "3 Tolker" 発売。

酒井絵美 / Emy Sakai(ハーディングフェーレ&フィドル)


東京藝術大学音楽学部楽理科卒、同大学院音楽研究科音楽文化学専攻(音楽民族学)修了。現在、同大学非常勤講師、東京大学教養学部鈴木寛ゼミナール「学藝饗宴」藝術&身体表現領域アシスタント。

アントニン大学(レバノン)留学をきっかけに、世界各地のヴァイオリン属の調査・研究にのめり込む。近年はノルウェーに定期的に訪れ、フィドル・ハーディングフェーレ奏者として現地での演奏会や国営テレビ・ラジオに出演、レコーディングに参加している。共著に、西尾哲夫、水野信男 編著『中東世界の音楽文化~うまれかわる伝統』(スタイルノート 2016年発行)

参加ユニットは、ノルウェー音楽デュオ「ノルカルTOKYO」、アイリッシュ音楽ユニット「きゃめる」「tipsipúca」、アラブ古典音楽ユニット「ムシカ・アラビーヤ」「Voice of the Nile Club」など。emysakai.com

榎本翔太 / Shota Enomoto(ニッケルハルパ)


1985年愛知県にて生まれ、6歳からクラシックバイオリンを始める。

8歳からの6年間をスコットランドで過ごし、クラシック音楽を続けながらスコットランドの伝統音楽に触れる。これが伝統音楽(フォークミュージック)との出会いとなり、現在の活動へのきっかけとなる。スコットランド時代にABRSM監修のグレード8をdistinctionで修了。帰国後はクラシック音楽を続けるが、同志社大学入学後はジャズを主体とする軽音楽部にてジャズバイオリンに触れる。20歳で北欧音楽バンド「Drakskip」に加入し、再びフォークミュージックの演奏を再開し、北欧の音楽にのめり込む。バンド加入と共にニッケルハルパの存在を知り、23歳から演奏を始める。独学でニッケルハルパを演奏してきたが2015年から1年間、本場スウェーデン、Eric Sahlstrom Insutituteにて演奏を学ぶ。

梅田千晶 / Chiaki Umeda(34弦ハープ)


クラッシックのテクニックをベースに、アイルランド、スウェーデンの伝統音楽を現地で学ぶ。

2012年と2017年にグラミー賞7度受賞のチーフタンズ来日公演で共演。2014年スウェーデンHalland Museumで演奏。2015年ゲーム音楽の人気作曲家光田康典氏の20周年コンサートメンバーとして東京・台湾公演に参加。伝統音楽以外でも活動し、映画やCM、ゲーム音楽など各種レコーディングにも参加している。

参加バンドはイーリアンパイプスとのデュオ「生梅」の他「nabana」「KOUCYA」「Lady Chieftains」等。